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賛同できない市民団体のやり方

かつて、ホノルルマラソンに毎年出場していたアスリートがいた。
彼は、現役を退いてからはスポーツとは無縁の生活を送っていた。
現役時代は気を配っていた自身のコンディションは乱れるにまかせ、引き締まっていた下腹や太股がたるもうとも省みず、不摂生な日々を送っていた。
そんな彼に、「賞金を出すから今すぐにホノルルマラソンに参加し、現役と同じタイムで完走してくれ」と依頼した所で、はたして彼は走れるだろうか?

かつて、20戦14勝の成績を収めたプロボクサーがいた。
彼は、現役を退いてからはボクシングとは無縁の生活を送っていた。
現役時代は60キロあった体重も70キロに増え、今や体力はおとろえ、小さな階段を上っただけで息が上がってしまうほどだった。
そんな彼に、「ファイトマネーを出すから、一週間以内にライト級(58.97~61.23)まで減量し、10ラウンドほど戦ってくれ」と依頼した所で、はたして彼は戦えるだろうか?

たとえ本人がやる気になった所で、いきなり現役当時と同じように動けるはずが無い。
まずは乱れたコンディションを整え、衰えた体力を取り戻さねばなるまい。それをせずにマラソンのスタート地点に立った所で完走はかなわず、リングに上がった所で立ち続ける事はできまい。

これは長年、路上生活を送ってきた人々にも当てはまる事だ。
急に生活基盤を失い、TVやゲームやネットもできず、好きなものも食えず、暖かい寝室で眠る事もできない環境に陥れば、誰だって初めは元の生活を取り戻そうと必死になる。
だが、日本は入居代金が非常に掛かる国だ。敷金・礼金、三か月分の家賃、不動産屋への手数料、引越し料金・・・・都心だと50万前後も掛かってしまう。
住所不定者でも使ってくれる日雇いの仕事では、その50万を稼ぐには時間が掛かり過ぎてしまう。
その間に路上生活が長引けば、失った文化的な生活の楽しみなど忘れてしまい、体自体が路上生活に適応し始めてしまう。そうなれば日雇いで稼いだわずかな金を貯める事も忘れ、手に出来る唯一の楽しみである酒や煙草に費やしてしまうばかりだ。
眠れる時に眠り、食える時に食う。体力のある時は働き、疲れれば一日中横たわる。そんな暮らしを何年間もしてきた人間に「元手をやるから、今すぐに正常な生活リズムを取り戻し、フルタイムで働け」といった所で上手く行くはずがあるまい。
だが、どこかの市民団体は、金さえ渡せばホームレスは勝手に社会復帰すると思い込んでいるらしい。



<就活費で酒、たばこ…「公設派遣村」悪質入所者に返金要求へ>
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/100107/crm1001070048001-n1.htm
 年末年始に住居がない失業者に宿泊場所や食事を提供する東京都の「公設派遣村」で、一部の入所者が就労活動のため都から支給された現金を酒代やたばこ代に使い、施設内で禁止された飲酒などの問題行動を取っていたことが6日、分かった。都はすでに泥酔状態となった男性1人を退所処分にしたほか、悪質な入所者には退所時に支給額と領収書の差額の返金を求める方針。
<以上、MSN産経ニュース1月7日より転載>


以前、当ブログへ「あの派遣村の報道は、真面目に仕事を探している“本物の派遣”に取っては迷惑ですよね」というコメントが寄せられた事がある。
彼の指摘の通り、派遣村に集まっている人々の多くは、勤労意欲を失って久しいホームレスの方々だ。

そもそも派遣社員の大部分は寮暮らしなどしておらず、自宅を持っている。
寮暮らしをしているのは、重工業系の製造業で働いている期間工と呼ばれる人々だ。
(派遣会社が、派遣社員を期間工として斡旋している所も多いが)
期間工の大部分は、地方から出稼ぎに来た方々であり、実家に農業・漁業・商店などの本業を持っている。
他は外国人労働者であり、若干、ここで紹介されている彼のような“自宅警備員進化論”行き場の無い人が含まれている。

リストラによって、いきなり大量に路上生活者が発生するはずがなく、現在、派遣村に集まっているほとんどの方々はホームレスだ。
頻繁に開閉される搬入ゲートの為に冷暖房が効かない重工業の職場で、油や鉄粉や高熱や埃に塗れて働いていた“本物の期間工”ならば、どんな過酷な仕事であろうと躊躇(ちゅうちょ)はすまい。直ぐにでも、ネットとTVと暖かい寝室のある生活を取り戻そうと必死になるだろう。
だが、文化的な生活を失って久しいホームレスならば、仮設住宅と暖かい食事だけで満足してしまう事だろう。
そんな方々に金を渡した所で、目先の享楽に使ってしまうのは分かりきった事だ。
そういった人々を「派遣村」と名付けた施設に集め、元派遣社員であるかのように扱うのは、求職中の本物の派遣社員にとっては実に迷惑だ。

語弊を招く前に言っておくが、私は別に、「あれはリストラされた人たちじゃなく、ただのホームレスだから見殺しにしろ」と言っているのではない。
一万人のホームレスが社会復帰する事ができれば、国内市場に一万人分の消費が生まれる事になる。納税も一万人分発生する事になる。
祖国に取っては良いことだ。
百万の軍勢とて、将兵が落伍し、非戦力化して行く状況を放置していたのでは、その軍は弱くなるばかりだ。
同じく、非戦力(非労働力・非消費者)化したホームレスを増えるままに放置しておけば、その国の経済力は内部から弱くなるばかりだ。
ホームレスを指して「自己責任だ」と笑う者は、山上に豪邸を構える金持ちが、山裾に広がるスラム街の火事を笑うに等しい。消火せずに火事を放置しておけば、やがて小火(ぼや)は業火と化し、山上にまで飛び火し、己が邸宅をも焼き尽くす事になってしまう。
同じく、ホームレスという非消費者が増える状況を放置しておけば、国内市場の消費は落ち続け、いずれは己の企業の利益まで損なう事になってしまう。

だからこそ私は、ホームレスの救済には大賛成だ。だが、市民団体のやり方には、全く賛同できない。




例え話だが・・・・長年、廃棄されていた車を動かすには、どうすれば良いだろうか?
ガソリンさえ入れれば、車は動くか?
否、まずは錆付いた“エンジン”を取り替えねばなるまい。パンクした“タイヤ”も交換せねばならない。
キーを回してエンジンを点火するには“電力”も必要であり、エンジンが動けば、それを焼け付かせない為の“冷却オイルや冷却水”も必要だ。
各種ライトも交換せねば、車道には入れない。いきなり全力でアクセルを踏めば焼け付けを起こす為、“慣らし運転”も必要だ。
そこまでせねば、何年も廃棄されていた車は動きはしない。

これは、そのままホームレスにも当てはまる事だ。
すなわち、全ての原動力となるエンジンは“健康な体”、重い車体を運ぶタイヤは“体力”、
エンジンを焚きつける電力は“明日へ希望を持てるようになる気力”、焼付けを防ぐ冷却材は“心身の疲労を癒す健全な楽しみ”、
正しく車道を走る為に必要な各種ライトは“一般常識”、慣らし運転は“リハビリの為の簡易な仕事”だ。
ホームレス生活の長い者は、これらが衰えている為、一つ一つ修復してやらねばならない。

不健康な者は、入院治療を。体力が衰えた者は、「Wii Fit」等の楽しみながらできる方法で回復を。
気力が萎えた者は、失った文化的な生活の楽しみを体験させる事で思い出させ、生活基盤を取り戻したいという意志の復活を。
だが、健康と体力と気力を取り戻しても、長いブランクがある者は些細なストレスも重く感じてしまう。ゆえに、その心身の疲労を癒せるように、丹田呼吸(ヨガや禅や気功で基本となる健康法)を覚えさせるなり、カラオケなり、簡易なスポーツなり、何らかの楽しみを。
そして、何年間も正常な社会生活から離れて暮らしたが為に、一般常識(公共施設の利用方法、社会人のマナー等)を損失してしまった者には、簡単な教育と社会見学を。
その上で、フルタイムで働く生活に慣れさせる為にも、初めは勤務時間と勤務日数の少ないアルバイトやパートタイムから斡旋して行くべきだろう。
廃棄された車同様、長く路上生活を強いられた人間は、そこまでせねば動かぬものだ。

だが、市民団体は、活動費としてホームレスに金を渡したそうだ。
これはちょうど、一切の整備をせずに車にガソリンを積め、アクセルを踏むようなものだ。
そんな事で車が動くか!?人が動くか!?



大多数のホームレスを相手に、そこまで細かい配慮が出来ないというならば、いっそ、ホームレスの為の“本物の村”を作ってしまえば良い。
国や支援者に働きかけて過疎農村なり廃棄されたリゾート地なり買い取り(あるいは借り)、地元の不況にあえぐ土建業者にインフラ整備をさせ、そこに全国のホームレスをどんどん入植させれば良い。
むろん、そこに入植させて強制労働を課せと言っているのではない。
初めは勤労ではなく趣味を持たせるという程度で、本人らがやりたい事をやらせれば良い。菜園に興味のある者には菜園の指導を。陶芸に興味のある者は陶芸を。
勤労意欲を失っているホームレスの方々に趣味を持たせ、やりたい事をさせれば良い。
初めは趣味から始めさせ、次いでネット販売等で収益を得る方法へと移行し、実際に収益を得る事に成功した者には賞与を与え、勤労意欲をも目覚めさせれば良い。
(村を出て自立したいという者は、従来の緊急人材育成・就職支援基金事業の活用を)
各自で収益を上げる事ができるようになれば、課税し、それを国庫に納めずに村のインフラ整備に投資し、自身の手で村を繁栄させられるようにすれば良い。
いわばホームレス版『DASH村』だ。

そうして、ホームレスの社会復帰を助ける村が出来上がれば、全国の路上生活者に行き場所が出来る事となる。
その村を通して、非戦力が戦力化(労働力化・消費者化)すれば、祖国の経済も助けられる。村のインフラ整備が十分に整えば、国庫に納める税収も増える(しかも村一つ分もだ)。
一人一人をケアして社会復帰に繋げるのは非常に面倒だが、村一つ作って、その村自体を繁栄させる方法ならば既にマニュアルが存在する。二宮尊徳が築き上げた『報徳仕法』だ。
ホームレスを救済するならば、そうした大胆な事業も考えるべきだろう。


少なくとも私は、今の市民団体のやり方には、到底、賛同できはしない。



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