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第四回・氷河期世代、フリーター問題

■ 私の体験(貢献してもクビに)・後編 ■

<長くなった為、以前の記事を三分割させて頂いた>


かくして我々は、半年掛けて会社の改善に成功した。
以前は一日の生産量は3500~4000(扱う製品によって、生産量は変わる)だった。
だが半年後には、一日の生産量を4500~5000にまでUPし、その状態を維持できるようになっていた。
一日1000UP、週六日仕事がある為、一週間では6000UPした事になる。
一ヶ月で計算すれば、24000UPだ。
24000の生産量は、ちょうど以前の一週間分の生産量に当たる。
実に、一ヶ月にプラス一週間分も生産量を上げる事に成功したのだ。

お陰で、社長には非常に喜ばれた。
会社からは、夏期から正社員を数人入れるという話まで流れ出した。
若い社員さんたちは、当然、貢献した派遣社員が何人か正社員にしてもらえるのだと思い、「良かったな」と喜んでくれた。
若い派遣の子たちも、それを期待し、喜んだ。
だが、私は期待していなかった。会社に貢献した所で、派遣が正社員にしてもらえるケースなど滅多にない。
おそらく新卒かしっかりとした職歴のある人を雇用するのだろう。だが、少なくとも、これでしばらくは契約を切られる事はあるまい。
貢献したのだ。上手く行けば、派遣会社の方から交渉し、時給を少し上げてもらえるかも知れない。
胸の内に、少しばかり希望の灯(とぼしび)があった。しかし、私は間もなく妙な事に気づいた。
既に夏期が近いというのに、派遣社員だけ、いまだに夏服が支給されないのだ。

「まさか、なあ・・・・・」

ほんの少し希望の灯に吹き込んだ、小さな微風。わずかに私の胸中を揺らした不安。
それは、直ぐに灯をかき消す突風となり、私の胸から大きな嘆息を吐き出させた。

「ごめん。もう今週一杯で仕事ないんやわ」

これは、派遣元の担当者から電話が掛かってきた時の言葉だ。
何と社長は、正社員を入れると、貢献した我々派遣を全員クビにしてしまったのだ!
見返りは期待できない事は分かっていた。だが、まさか貢献したのにクビになるとは夢にも思わなかった。
ショックだったが・・・・・この手の扱いには慣れている為、社長を恨みはしなかった。
当の社長も、クビにした事を悪びれる様子もなく、最終日にあっけらかんと言ってくれた。

「君らのお陰で、何年かぶりに正社員入れる事できたわ。有難うな。また、急がしなった時に来てくれたら助かるわ」

派遣は、正社員を雇用するまでの“代替品”に過ぎない。それが多くの雇用側に共通する認識だ。
貢献しようがしまいが、結局は、使い捨てになる。
そして、社長の口ぶりから分かる通り、“派遣労働者が正社員雇用を切望している”事を雇用側は認識していない事が多い。
“派遣は好きな時に働き、好きな時に遊んで暮らしている”と思い込んでいる雇用主も少なくはない。
遊べる程の賃金を払ってもいない癖にだ。

今回の場合、私たちが会社の業績を上げてしまったが為に、会社に正社員を入れる余裕ができた。その為に、正社員と入れ替わる形で、“代替品”である私たちはクビになってしまった。
何とも・・・・・私たちは、クビにして頂く為に半年間も貢献した訳だ・・・・・。

何とバカバカしい話だろうか?
貢献してもクビになる・・・・これが派遣労働の世界の現実であり、これが派遣労働における最大の問題の一つなのだ。
派遣問題を解決するには、この悪習を正さねばならない。

<第五回 解決するには 前編>
<前回はこちら>




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