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第一回・氷河期世代、フリーター問題

以下は、私の知人が関西のラジオ番組(ABC)の『おはようパーソナリティ 道上洋三です』に投稿した愚痴である。(番組では取り上げてもらえなかったようだが)
私のブログで取り上げてくれといわれた為、ここに掲載すると共に、氷河期世代、派遣労働問題、フリーターについて語らせて頂こうと思う。
だが、時間が無い為、この第一回目では、解説を添えるに留める。



<以下、転載文>

(前略)

私は、いわゆる氷河期世代と呼ばれる者です。
私が大学を卒業した2000年度は、不況で、就職口がありませんでした。
みな、志望ランクを落とし、高卒が行くような所を選ぶなど、さんざん妥協したものです。しかし、それでも就職内定率が55.8%にしかならないという最悪の年でした。{1}
30社、40社と回っても就職できず、悲観して練炭自殺する人が相次ぎ、当時は社会問題にもなっていました。

あの頃は、就職口が無かった多くの人たちが、不安定なフリーターに身をやつしました。
当時、そんなフリーターの受け入れ口となっていたのが派遣業界です。

派遣社員になれば、非正社員として仕事先を紹介してもらえます。
非正社員は、低賃金で、昇給も昇進もボーナスもありません。
でも、法律では、三年働けば正社員雇用してもらえる事になっています。

「初めの数年間は過酷でも、一生懸命頑張れば正規雇用してもらえる」

多くの若者がそう信じ、派遣に身をおきました。
当時の私も、「努力さえすれば、報われるんだ」と信じ、派遣に入りました。
あの頃は、“世の中は、努力すれば報われる仕組みになっているんだ”と信じていたものです。
数年後、私は、これが全くの間違いで大嘘だという事に気付かされました。


派遣社員は低賃金だからといって、その賃金の低さに見合った仕事を与えら得る訳ではありません。
会社によっては、社員と同じ仕事をするだけでOKという所や、何かと配慮してもらえる所もあります。
でも、大抵の場合、派遣は“社員が嫌がる仕事”をあてがわれるんです。
派遣だけで残業をさせられたり、労働基準法を無視した長時間労働をさせらえたり、社員が休んでいる日も出勤させられる事は良くあります。
酷い所では、現場の仕事を全て派遣に任せ、社員の人は「監督」と称して全く働かないような所もありました。
でも、そんな扱いを受けても、私は「それを堪えて、一生懸命働けば報われる」と信じていました。
でも、違ったんですね・・・・。

道上さん。
我々フリーターが、派遣として、一生懸命、会社に貢献したとします。
人件費が安く済み、しかも貢献してくれたお陰で、会社の業績が上がったとします。
そのお陰で、会社に“正社員を雇用する余裕が出来た”とします。
さて、そうすると会社側はどうすると思いますか?
貢献した派遣を正規雇用してくれると思いますか?
中には、そんな変わった会社もあるでしょう。でも、ほとんどの場合は逆なんです。
会社は、「もう、非正社員はいらないから」と貢献した派遣を全員解雇して、“新卒の子”を正社員として入れるんです。
一生懸命貢献しても、その報いが解雇なんです!
酷い話だと思われるかも知れませんが、どこの会社もこんな事をやってるんです。


法律では、派遣は三年働けば正社員にしてもらえる事になっています。{2}所が、三年頑張れば雇用してやろうなんて会社も、現実にはほとんどないんです。
散々、低賃金でこき使っておきながら、三年経つ前に、契約を切られてしまうんです。
いえ、まだ三年キッチリ働かせてくれる所はいいほうです。
派遣は、幾らでも“替え”が効く上に、退職金を支払う必要もない為、些細な事でも簡単に解雇されてしまうんです。
どこの会社でも、まず、初めに二週間の試し期間があります。
この期間で、不況でリストラされて派遣に流れてきた年配の人、就労経験のない若い子など、戦力になるまで時間が掛かってしまうような人材は直ぐにクビになります。{3}
試し期間が過ぎても、会社によっては、病気で数日入院するとか、会社の人と揉めるとか、はては「時給上げて下さい」と嘆願しただけでも、簡単に切り捨てられるんです。
たとえ順調に働いていても、仕事の少ない時期が訪れれば、人員調整が行われ、理由も無く解雇されてしまいます。
しかも、一、二ヶ月ごとに行う“契約”を更新しないという形態を取られる為{4}、労働基準法に規定された“解雇”とは見なされず、退職金もでません。

若かった頃、「努力さえすれば、報われる」と信じていました。
でも、現実は、どんなに努力・貢献しようが、雇用側はそれに報いる気など初めから無く、文字通り“使い捨て”にされてしまうんです。


“使い捨て”にされるだけでは、永遠に正規雇用にありつく事はできません。
二十代半ばを過ぎた頃、私は「努力しても報われない」と気付くと、一時期、派遣を止めて中途採用を探しました。
たとえ不況でも、何十社と回り続ければ雇用してくれる所が見つかると思ったんです。
所が、これも大きな間違いでした。
道上さん、中途採用を受ける時は、自分の職歴と経験を知ってもらう為に、「職務経歴書」を提出しますよね。
道上さん、ご存知ですか?
日本では、“職歴”として扱ってもらえるのは“正社員雇用歴”だけだという事を。
非正社員は、どんなに働いても職歴にならないんです。
我々フリーターは、派遣としてどんなに働きづめの生活を送っても、どんなに経験を積んでも、「職務経歴書」になにも書く事ができなんです。
我々氷河期世代の「職務経歴書」の中は、真っ白なんです。
20代後半になれば只でさえ就職口が狭くなります。その上、職歴も無い。これでは、どこにも相手にされないんです。
(ただし、地域によっては、「職歴」が無くとも雇用してくれる町工場なんかもあるそうです。私の知り合いは、その為に、わざわざ引っ越しました){5}


どんなに努力しても使い捨てられ、職歴にもならないのであれば、最後の望みは、ただただ景気が回復するのを待つしかありません。
ここ数年、本当に景気回復を祈り続けました。
景気さえ回復すれば、雇用が拡大して、今まで冷遇されてきた私たちにも機会が訪れると思ったんです。
そして、今、まさに好景気が到来しています。
・・・・・所がどうでしょうか?
今、正社員雇用されているのは、全て新卒ばかりなんです。{6}好景気なのに、私たちフリーターの雇用率は、全然増えないんです。
不況の中、十年近くもの間、低賃金で働き企業を支えてきた私たち氷河期世代の存在は、完全に無視されているんです!
それどころか、新卒の子が大量に正社員として入ったせいで、人件費を削減する為に、私たち非正社員の待遇が不況時代よりも悪くなっているんです。
今年の四月から、大量に非正社員が切られたり、土日に出勤しても祝日出勤扱いしてくれなくなったりと、より酷くなっているんです。{7}一体、この世の中はどうなってるんでしょうか!!!
私たちに、一生奴隷で過ごせというのでしょうか!!?


最後に、どうしても許せない事があります。
それは何を勘違いしているのか、「フリーターは、好きな時に働き、好きな時に遊んでいる人だ」と思い込んでいる人が意外なほど多い事です。
道上さん。好きな時にだけ働けて、それで生活できるような仕事って、そんなんどこの国にありますか?
フリーターの中でも独り暮らしの人は、家賃代も払わないといけない為、休みの日も日雇いやバイトをやってるのが普通です。
何年間も休み無しの生活をしている人だって、ざらにいます。
また、何を勘違いしているのか、「フリーターは、自分に会った仕事を見つける為に、好き好んでフリーターをやっている」と思い込んでいる人も結構いるんです。
自分に会った仕事が見つかるまでって・・・・じゃあ、自分に会った仕事が見つかれば、イコール就職できるんですか?
んな、訳ないでしょ!
確かに、不況時代は、「就職できなかった」とは恥ずかしくていえない為、大概の人は「就職できない訳じゃない。自分に会った仕事が見つかるまで就職しないだけなんだ」と言い訳したもんです。
でも、そんなもん只の見栄で言っているだけじゃありませんか!
低賃金で、昇給も昇進もボーナスもないんですよ。直ぐに切り捨てられ、退職金もでず、職歴にもならないんです。
そんな境遇、誰が好き好んでなりますか!?
そんなもん、考えりゃ分かるでしょう!!{8}


・・・・・・・どうも、長い愚痴を書かせて頂きすみません。
でも、書き終わった今、胸に溜まっていたものが吐き出せたようで、少し楽になったような気がします。
これから先、何も明るい未来はありませんが、歯を食いしばって頑張って行くつもりです。
中には、努力しても報われない事に絶望して、働くこと自体止めてしまうような人もいるそうですが{9}、私は家族もいる為、それだけは意地でも避けるつもりです。
どうも、有難うございました・・・・。

<転載終わり>






■ 解説 ■

{1}私も、当時は就職口が無い為、高卒が行くような所を選んで面接を重ねたが、これが却って不味かったような気がする。
というのも、高卒が行くような会社では、大卒を倦厭(けんえん)する傾向があったからだ。
和(ニコ)やかだった面接官が、私の履歴書を見て大卒だと分かった途端、「君、なんでうちにきたん?」と怪訝な表情をした事が幾度かあった。

{2}これは本人の勘違い。
「三年働けば正社員雇用してもらえる」という法律はない。
労働者派遣法の第40条の5には、次のように書かれている。
『派遣先は、当該派遣先の事業所その他派遣就業の場所ごとの同一の業務(第40条の2第1項各号に掲げる業務に限る。)について、派遣元事業主から3年を超える期間継続して同一の派遣労働者に係る労働者派遣の役務の提供を受けている場合において、当該同一の業務に労働者を従事させるため、当該3年が経過した日以後労働者を雇い入れようとするときは、当該同一の派遣労働者に対し、“雇用契約”の申込みをしなければならない。』
(最後の方に記された“雇用契約”とは、正社員雇用という意味)
この条文はあくまで、「会社側が、同じ派遣労働者を3年を越えても使いたい場合は、正社員化しなければならない」という意味であって、「会社側は、3年間頑張った派遣労働者は、必ず正社員化しなければならない」という意味ではない。
つまり、会社の方が正社員雇用を望まないのであれば、三年を迎えた時点で契約を切って構わない事になっている。
実は、これが労働者派遣法の致命的な欠陥であり、この法律を会社側が忠実に守っている為に、我々派遣労働者は浮かばれないのだ。

{3}派遣労働者の中には、元引き篭もりや精神的な問題を抱えている人が混ざる事がある。
こういう人材が混ざってしまうのは、派遣会社が“面接”をろくに行っていない為だ。
私自身、三つの派遣会社に登録しているが、三つとも面接など無かった。ただ、派遣会社の支部に行って、名前と住所さえ書けばOKだった。
派遣会社は、こういった問題のある人材でも、平然と大手の会社に派遣したり、一日十数時間もの労働を要求される会社に派遣したりしている。

{4}こういう形で労働者を切り捨てるのは、ちゃんと“労働者派遣法”や“労働基準法”を守ってくれている会社に限られる。
私は今まで十社近い会社で働いたが、半分以上の会社は、“労働者派遣法”はおろか“労働基準法”すらちゃんと守ってくれてはいなかった。
契約期間が残っているにも関わらず、「今期は仕事が少ない上に、人では足りているから」という理由で、いきなり派遣社員全員が事前告知無しで契約を切られた事もある。
また、小さな会社だと、雇用側が“労働者派遣法”の存在を知らない事も多かった。

{5}職歴無しでもOKという会社なら、幾らでもある。地域によるかも知れないが、少なくとも私の地域には結構ある。実際、派遣仲間の何人かは、最終的にそういう会社に落ち着いている。
だが、そういう会社は雇用条件がかんばしくない。(何しろ「職歴無しでもOK」の会社とは、言い換えれば「新卒や職歴がある人を雇用できるような余裕が無い」会社の事なのだから)
週六日以上働いても、毎日十時間以上働いても、十年近く勤めても、月収が十数万円にしかならない場合が多い。ゆえに、そういう会社に正社員として落ち着いても、生活は少しも安定しないのである。
しかし、そういう会社ですら、35歳を越えた者は相手にしてくれない事が多い。

{6}全くその通りだ。
団塊世代が抜けて人手不足が生じ、しかも景気が回復しているお陰で、雇用は拡大している。だが、雇用されているのは新卒ばかりときている。
派遣労働者の中には、{*3}に記したように問題のある人材が混ざる事もある。だが、それは少数派だ。ほとんどの労働者は働きなれている上に、自ら会社を経営していたような人(不況時代に倒産)や、何種類もの職種を経験してきたお陰で、どんな仕事でもオールランドリーにこなせる人や、生活の為に二つの仕事を掛け持ち昼も夜も働き続けているような人など、経験豊富で勤勉な人材も多数いる。
だが、どこの会社も、“新卒”にばかり固執し、我々非正社員の存在など徹底的に無視している。
就労経験が無いゆえに仕事の「いろは」を知らず、挨拶もままならないような“新卒”の方が良いらしい。

{7}何年間も派遣労働者をやっていて実感するのだが、なぜか、景気回復と反比例して、派遣労働者の待遇が悪くなっている。これはどこの会社も同じだった。
特に、新卒が大量に入るようになってからは、本当に酷くなった。
(公然と、「今年から昇給は無くなる」「今年から祝日は、“祝日出勤”扱いはできない(時給の割増が無くなるという意味)」「祝日出勤の時に支給していた食事は、これからは無しになる」と冷遇化を宣言しておきながら、その癖、「今年からノルマを上げるので、もっと貢献してもらわねば困る」と要求されるのだからたまらない)
最近では、働きづめの生活をしているのに、家賃代すら稼げず、ネカフェで寝泊りしている人(いわゆるネカフェ難民)が増えているらしいが、新卒の大量雇用が続けば、この手の難民はもっと増える事だろう。

{8}確かにそうなのだが、それだけが原因ではない。
実際に、バブル時代には「好きな時に働いて、好きな時に遊ぶ」「好き好んでフリーターをする」というタイプのフリーターが実在したそうだ。
バブル時代は、そういう働きでも十分に食えたし、気に入った仕事が見つかれば簡単に就職できたらしい。
(バブル時代にフリーターをやっていた方に聞いた事があるのだが、何と、当時は時給二千円の所もざらにあった上に、“寸志”と称したボーナスももらえたそうだ)
おそらく、その時のイメージが残っている為に、フリーターでは食っていけないような時代になっても、このような誤解を受けてしまうのだろう。

{9}“中には、努力しても報われない事に絶望して、働くこと自体止めてしまうような人もいる”という部分。本人から聞いたが、これはニートの事を指している。
他にもニートに関して、このような認識を持っていらっしゃる方がいるようだが、これは大きな誤解である。
私は、派遣労働者からニートに転身した人を幾人も見てきているが、その中で“働く事に絶望してニートになった”という人は一人もいなかった。みな、就活の為に、ニートに転身した人たちばかりだった。
我々、派遣労働者が定職(正社員雇用)を見つけるには、資格を取るか、ひたすら就活を重ねる他ない。しかし、派遣労働者として忙しく働きながらでは、資格習得の勉強や就活に励む時間は得られない。
だからこそ、資格習得の勉強に励む為に、仕事が多い都心に出かけて就活に専念する為に、ニートに転身する者が増えたのだ。
実際、どこのメディアの調査かは忘れたが、ニートのほとんどがアルバイトをやっているという統計結果が最近出ている。
私にいわせれば、その統計結果は驚くべき事ではなく当然の事だ。
彼らは、時間的な余裕が作れるアルバイトをやりながら、勉強や就活を続けているのだ。

「ニート=働く事を止めた人」というのは、マスコミによって広められた偏見であり、全くの誤解である。
第一考えてみるがいい。“働く事を放棄する”というのは、イコール、“将来、結婚する事も、自分の家庭を持つ事も、人並みの生活を送る事も、人生を楽しむ事も、自分の家を持つ事も、親が死んだ後の生活の保障も全て放棄する”という事だ。
引きこもりのような精神に問題を抱えている人で無い限り、“働いても報われないから”とか“働きたくないから”などという理由で、普通の人間が、そんな簡単に自分の将来を放棄できるはずがあるまい。




以上、今回は転載と解説に留め、第二回目以降より意見を書かせていただく。
<第二回 私の体験(貢献してもクビに) 前編>




健やか総本舗亀山堂


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馬鹿の一人芝居

どこまでお馬鹿なのwwww
氏ねw

リリスさまへ

憂国関連の話は、時間食う上に議論になりやすいので、受け答えしない事にしているんですが、まあ、一度だけ・・・・。


>物的な証拠を見せて下さい。

あの説は、もともとは中国側から流れてきた話なんですよ。
(「飛揚軍事」などの大手ブログで紹介されていました)
googleの検索言語を中国語(簡体)に設定にして、「高麗棒子」で検索して見てください。
(もしくは「ニ鬼子」)
中国人ブロガーで、この手の説を唱える人が良く引っかかります。
当時の日本人と半島人では体格に歴然とした差があった為、中国人にも一目で判別できたそうです。
(チビで大人しかったのが日本人。デカくて粗暴だったのが半島人らしいです)


>何故憲兵をクビにならなかったんでしょうか?

古野直也氏の調査では、半島出身の憲兵は問題が多く、たびたび取締りの対象になってたそうです。
他にもそれを裏付ける証言が多数あります。
詳しくは、当サイトの『日本軍蛮行・誤解編』か『日本の朝鮮統治2』でもご覧下さい。

まあ、日本側であの説を支持する人はいやしませんけどね・・・・。
私自身、あの説は半分ネタのつもりで書いてますから。
試しにmixiでも出してみたら、誰からも相手にされませんでした。

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