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衰退するアニメ産業と、打開への提案

スプーンを取り、コーヒーカップにインスタントコーヒーの粉を注ぐ。
首を傾げながら。
同じスプーンで、クリープの粉をすくい、コーヒーカップに注ぐ。
首を傾げながら。
母は、私のコーヒーの入れ方を見ると、いつも笑う。
「それやと濃すぎるがな」
「えらい、薄いな」

母に笑われるように、私は何年経ってもコーヒーとクリープの粉の濃度と比率を上手く調節する事ができないでいる。
私が入れたコーヒーは、常に、濃すぎたり薄すぎたりする。
その調整の不味さを誤魔化す為に、私は決まって最後に大さじ二杯の砂糖を入れて、全てを帳消しにしてしまう。
だから私に取ってコーヒーとは、甘い飲み物だ。

子供の頃、貧しい我が家では、ジュースなどといった嗜好品は与えられなかった。
その代わり、母が安売りの時に買ってきたインスタント紅茶を良く飲んだ。
砂糖をタップリと入れた紅茶が、私に取ってはジュース代わりになっていた。
カップに並々と紅茶を注ぎ、それを自室に運ぶ途中、チビリチビリと甘さを味わう。そして、自室に着いた頃には、カップの中がほぼ空になっている事が常だった。

幸いにも大人になった今では、こうして自室のPCの前に着いても、カップの中は満たされたままだ。
このコーヒーが冷める前に、一気にブログを書き上げよう。
本日のお題は、先日目にしたニュース記事に関するものだ。
他にも書かねばならぬ事が沢山あるが、今日の限られた時間では、これが一番手っ取り早く済むだろう。





■違法配信によって、崩壊する日本アニメ市場■

【2008年のアニメ産業の行方 DVDビジネスの限界と多チャンネル化
http://animeanime.jp/review/archives/2008/01/2008_dvd1.html

【アニメDVDビジネスは限界を迎えている】

海外の違法配信は、最初はただで観られる、正規版より早く観られるといった誘惑で、アニメファンを引き込んだ。これが本来DVDで観るはずだったファン層を奪っている部分は勿論ある。
しかし、もっと本質的な問題は、多くのアニメファンにアニメはパソコンで観るものという習慣を持たせてしまったことである。

かつては、こうした違法配信は試しであり、本当に気に入った作品は、きちんとDVDを買うとされていた。
しかし、今のアニメファンはインターネットの映像に満足している。ネットがスタンダードだから、DVDを買ってより高画質の映像をテレビで観るという発想がない。これが現在の海外のアニメ市場で起こっていることだ。

だから、日本でもこのまま若い視聴者がPCでの映像になれてしまったら、今後DVDを買う消費者にならないかもしれない。
いま北米やアジアの各国で起きているアニメの映像パッケージビジネスの崩壊は、近い将来に日本でも起きる可能性は小さくない。

しかし、確かなのは、現在作られているほとんどのアニメがDVDパッケージで支えられるビジネスモデルが限界に近づいていることだ。
テレビやネットで数十万人、時には数百万人が無料で観る作品の製作費をわずか数千人、数万人のDVD購入者に依存することは冷静に考えるとかなり歪んだビジネスである。こうしたビジネスモデルは、現在の違法配信の問題がなくても、いずれは壁に突き当たる可能性を持っていた。
<アニメアニメジャパンの2008年01月10日の記事より一部転載>。



■低賃金と人材不足に悩まされるアニメ業界■

日本のアニメ、低賃金・人材不足に歯止め
http://www.business-i.jp/news/enter-page/enter/200710230012o.nwc

ベネチア国際映画祭で話題になった「パプリカ」を手掛けた今敏監督がいる。「美少女セーラームーン」でキャラクターを描いた只野和子さんがいる。他にもアニメ界で師と仰がれる重鎮たちが、10月13日に東京都杉並区で行われた「JAniCA」の設立発表会に勢ぞろいした。
今監督が「アニメ業界が悲鳴を上げ始めて30年ほど。悲鳴を外部に届けようとする団体ができたことは喜ばしい」と協会の設立にエールを送った。
総動員体制による非常事態宣言ともいえる団体の発足。その背景には、アニメ業界で働く人の低賃金ぶりがある。
「時給換算した収入は優秀な原画マンで540円、優秀な作画監督で800円。それより低い人もいる」と芦田代表は説明した。
<FujiSankei Business i. on the Webの2007/10/23の記事より一部転載>。



■衰退するアニメ産業への提案

バブル崩壊以降、日本アニメ業界は悲惨な環境におかれている。
驚くべき低賃金と人材不足の為、海外へのアウトソーシングが起き、国内ではとっくの昔に技術者の空洞化も生じている。
特にイランにアウトソーシングしていた頃は、作画崩壊のアニメが大量に量産され、見るに耐えない酷い状態だった。
私がアニメを見なくなったのも、この時期からだ。

21世紀を迎えてからは、海外に日本アニメファンが大発生したお陰で、少しは息吹を吹き返したかと思われた。
だが、アニメーターたちの低賃金は変わらず、それが改善される前に今度は市場自体が違法なweb配信に押されて崩壊しつつあるという。
経済産業省文化情報関連産業課が作成したファイルの「4.テレビアニメーション番組ビジネス(例)」をご覧いただきたい。
http://www.meti.go.jp/policy/media_contents/downloadfiles/kobetsugenjyokadai/anime200306.pdf
何と、アニメ作成の為にスポンサーが五千万出しても、肝心の元請けプロダクションに渡るのは八百万円に過ぎないというのだ。
当然、これでは赤字である。ゆえにプロダクションは、DVDを売る事で利益を回収するしかないそうだ。
しかし、収益をDVDの販売に依存していては、海賊版やweb上にアップされた違法動画に、直ぐに収益を妨害されてしまう。

祖国の世界に誇るべき文化であるアニメを守り、外貨獲得に欠かせない海外市場を死守し、日本が誇るべき近代の匠であるアニメーターを救うには、どうすれば良いだろうか?
私はここに、二つの提案を掲げてみたい。




■提案1.アニメは全部ただで流せ■

web上にアップされている違法アニメを一掃するにはどうすれば良いか?
その方法は、まずは全てのアニメを包括する巨大サイトをweb上に作る事だ。
作るのはJAniCAでも、国家でも、現民主党幹事長でオタクで有名な麻生でも良い。
そして、新作アニメがTVで放送されれば、第一回目の放送が終了した翌週(いっそ翌日でも良い)から、そのweb上で再放送する事だ。
アニメ専用サイトで、“高画質の動画”を“完全無料”で放映し、しかも関連情報が得られるコンテンツも多数添えておく。
また、旧作アニメに至っては、全話を初めからアップしておく。
こうして、“違法にアニメをアップする必要性”をなくしてしまえばよいのだ。
無料で高画質のアニメが合法的に見られるのであれば、わざわざ違法行為を犯してまでアニメをアップしようとする輩はほとんどいなくなるはずだ。

しかし、このようにいえば「本末転倒だ」と批判される方がいらっしゃる事だろう。「無料で配信して、どうやって収益を得るのか」と。
だが、少しも本末転倒ではない。
そもそもTVで放送されるアニメは、視聴者がプロダクションに金を払う事で収益を得ている訳ではあるまい。プロダクションに金を払っているのはスポンサーだ。
ならばweb上でも同じ事をすればよいのだ。
ユーザーに無料で配信し、スポンサーを募ってWebCMを入れ、それによって利益を得れば良い。
しかも、web配信には、TV放送にはない利点が三つある。

一つは、広告料とアフリエイトというweb独自の収益がプラスされる点だ。
二つは、日本アニメのファンは世界中にいる為、数ヶ国語の字幕を表示させる機能を設ければ、海外の放送局と余計な契約を交わす事無く、簡単に世界中から視聴者を得られるという点だ。
世界中から視聴者を得られるという事は、世界中からスポンサーを募る事ができ、世界中の広告業者及びアフリエイト業者と契約を結べるという意味だ。
海外でも人気のある作品ならば、これだけで十分に収益は見込めよう。
三つは、TVは放映が終了すれば終わり、DVDは一度売れば終わりだが、web放送はアップし続ける限り“半永久的に収益が得られる”という点だ。
例えスポンサーが見つからず広告料とアフリエイトの収益が小さくとも、その小さな収益を半永久的に得られるのであれば、プロダクションは作品を沢山作れば作るほど(web上にアップするほど)、確実に収益は増えてゆく事になる。

TV放送は、精々、“今、こういうアニメがやってます”という宣伝の手段に過ぎぬと思うべきであり、これからはweb放送の方で収益を得るべきである。
これこそが、違法動画を駆除し、新たな収益を得る為の最良の手段ではないか。
(それにこれは、海外への日本語の普及にも役立つ事だ)


■提案2.DVDに付加価値を与えよ■

web配信で利益を得ることを前述したが、DVDで収益を得る場合に関しても書かせていただく。

海賊版や違法動画に圧されている正規のDVDを売るには、どうすれば良いのか?
それを考えるには、先に次のような問い掛けをすべきだろう。
DVDアニメは、なぜ海賊版に劣るのか?
DVDアニメは、なぜ違法動画に劣るのか?
という問い掛けだ。
むろん、答えは“安価か無料で視聴できる”為だ。
DVDには、一部の特典版を除けば、“アニメを視聴する”という価値しかない。それゆえに、同価値を備えた安価な海賊版や無料の違法動画に劣ってしまう。
では、どうすれば、DVDは海賊版や違法動画に勝る事ができるのか?
簡単な事だ。
“アニメを視聴する”以外の価値をDVDに付加すれば良いのだ。
例えば、以下のような四つの付加価値を与えれば良い。

第一の付加価値は、DVD一巻ごとに記念品をつける事だ。
一巻目には、登場キャラの非売品フィギアを一体。
二巻目には、書き下ろし非売品・短編漫画を一冊。
三巻目には、ポスター等の非売品グッズを一つ。
という具合に、ファンが喜ぶ非売品の品を付ければ良い。
これだけで海賊版と違法動画に差を付けることができる。

第二の付加価値は、DVDに番号を割り振り、宝くじの価値を付ける事だ。
DVDを販売した一年後に抽選会を行い、スタジオ見学、監督や声優のサイン色紙、オリジナルグッズ、現金などの賞与を消費者に与えれば良い。
コアなファンならば、サイン色紙欲しさに“同じDVDを何枚も買ってくれる”可能性も期待できる。
ちなみに、抽選会は重版を重ねる度にやるべきだが、たとえ重版を出さずとも、三年間は連続で行うべきである。
その理由は、抽選会が一度だけでは、消費者は抽選が終わり次第DVDを手放してしまう恐れがある為だ。手放したDVDが中古屋に出回れば、正規のDVDを買う消費者がその分減ってしまう。しかし、三年連続で抽選会が繰り返されるのであれば、DVDを買った消費者は次の年の抽選会では当選できるかも知れないからと期待し、少なくとも三年間はDVDを手放すまい。

第三の付加価値は、語学の教材としての価値を与える事だ。
日本のアニメは、世界各国で吹き返られ販売されている。
吹き替え版が出次第、重版に各国の吹き替え音声を収録し、語学の教材として使えるようにすべきだ。
大好きなアニメが語学の勉強に出来るとなれば、本来アニメなど見ていられない立場の受験生でも、消費者に変える事ができる。
学習教材として、学校ぐるみで購入してくれる所も現れるかもしれない。

第四の付加価値は、特典映像や製作秘話などを追加する事だ。
(これは海賊版や違法動画でも可能だが)


海賊版や違法動画に勝りたいのであれば、これからはDVDに視聴する以外の価値、海賊版や違法動画には無い価値を付けるべきなのだ。
視聴する以外の価値が多くあれば、たとえ前述したweb放送を行ってもDVDを売り続けることは可能になる。
その上で、値段をもっと手ごろにしてくれれば、なおよいだろう。



以上、日本のアニメ産業の衰退を憂いたキチガイが、提案と称した思い付きを書き連ねさせていただいた。
まだコーヒーが温かい内に、筆をおかせていただく。




健やか総本舗亀山堂



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